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サンゴ礁学 Coral Reef Science - English
Coral Reef Science - English
 

計画研究 C02
複合ストレスの包括的評価・予測とサンゴ礁生態系応答モデル解析

<メンバー>
代表
灘岡和夫 (東京工業大学情報理工学研究科)
  宮島利宏 (東京大学大気海洋研究所)
渡邉 敦 (東京工業大学情報理工学研究科)
中村隆志 (東京工業大学情報理工学研究科)
山本高大 (東京工業大学情報理工学研究科)
中野義勝 (琉球大学熱帯生物圏研究センター)
鹿熊信一郎 (沖縄県水産業改良普及センター)
森本直子 (東京大学大気海洋研究所)

サンゴ礁生態系には、様々な地球規模ストレス要因に、隣接する陸域からの表層土壌や栄養塩流入等のローカルなストレス要因が重なる形で、様々な時空間スケールのストレス要因が複合的に作用しています。
しかも、グローバル・ローカルな環境ストレス変動は必ずしも独立に作用するのではなく、様々な生化学的プロセスなどに基づく相互作用過程を経由してサンゴ礁生態系に実際に負荷される複合ストレス環境が決まっているものと考えられます。

本計画研究では、このようなグローバル‐ローカル環境ストレス要因の相互影響プロセスも考慮した形で、海‐陸統合系におけるサンゴ礁生態系への複合ストレスの包括的評価と将来予測を可能とするスキームを構築します。
そして、そのような複合ストレスに対するサンゴ礁生態系の非線形応答過程を記述するためのモデル開発を行い、ローカルな土地利用形態やグローバルな温暖化ガス排出等に関する様々な複合ストレス生成将来シナリオのもとでのサンゴ礁生態系の応答を定量評価することにより、サンゴ礁生態系が維持可能な複合ストレスレベルを同定し、ストレス制御のための科学的指針を提供します。
複合ストレス下のサンゴ礁生態系応答モデルの構築にあたっては、サンゴ礁物質循環・炭酸系動態モデルをベースとして、計画研究A01計画研究A02計画研究C01による複合ストレス下におけるサンゴの生物的・化学的応答素過程に関する知見を組み込むとともに、サンゴ以外の基本的な海底被覆要素である藻場、干潟といった要素も含んだ形で、サンゴ礁内の物理・化学・生物的連成過程を統合することにより、サンゴ礁生態系全体としての応答過程を定量評価可能にします。
モデル検証は計画研究B01計画研究B02での過去の環境負荷とサンゴ礁変遷過程の復元結果を用いて行います。


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